イギリスボーイスカウトの最高進級記章。日本の富士スカウトにあたる。
エリザベス女王以前は、キングススカウト(King's Scout)と呼んでいた。
クーズーは南アフリカの「しまかもしか」で、この角で作った角笛。
1896年のマタベル事件で、ベーデンパウエルがアフリカのマタベルランド遠征軍に従軍したとき、反乱の土民たちが相互に合図をするために、このクーズーの角笛を吹き、連絡をとっていた。
この角笛をベーデンパウエルが戦利品として持ち帰り、1907年ブラウンシー島での実験キャンプの時、合図に使用した。
その後、1919年、ギルウェルパークでの第1回隊長訓練所の時に用いられて以来、ギルウェルパークでの実修所では、当番班長が吹いている。
また、第1回世界ジャンボリー、第3回世界ジャンボリーにおいてもベーデンパウエル自身によって吹き鳴らされた。
「善行」のこと。
日日の善行は Good Turn Daily あるいは Daily Good Turn という。
善行は神に対する"お返し"という意味で Turn という語を用いる。
カウンセリングの用語で、相談のためにやってくる来談者のこと。
教育、家庭、その他一般の生活において、カウンセラーの援助を受けようとしている者。
スカウトが隊長に相談をする場合、スカウトがクライエントであり、隊長はカウンセラーである。
ロープのほつれを止めるために、ロープの端の、よりをほどいて編み直し加工する方法の基本。
クラウンノット単独では、ほつれを止めるという役には立たない。
クラウンノットから3本に分けたストランド(撚り子)を、反対方向に順にくぐらせて(これをタックという)バックスプライスという戻り止めをつくる。
工芸、工作、細工のこと。
・キャンプクラフト(キャンピングクラフト)
Camp craft, Camping craft=野営工作
・ウッドクラフト
Wood craft=木材工作
・ハンドクラフト
Hand craft=手工芸
・スカウトクラフト
Scout craft=スカウトが行う工芸・工作。
・レザークラフト
Leather craft=皮細工
・ペーパークラフト
Paper craft=紙細工
などがある。
テント内の地面に敷いて、湿気や虫などを防ぐための防水布のこと。
片面だけの防水の時は、防水加工面を下にして敷くようにする。
マットレスやわらなどをこの上に敷く。
大きさはふつうテントの底面積と同じに作られており、ウオールのすそに結び止められるようになっている。
グリーンは緑色、バーは横線で緑色の横線の意味。
ボーイ隊、ベンチャー隊の班長章には2本、次長章には1本の緑の横線がつけられている。
上級班長章には2本半の横線と金色のスカウト章をつけることから、この名がつけられている。
「G.B」 と表記することがある。
「少年幹部」ともいう。
古くは「年少幹部」と呼ばれていた。
上級班長章 |
ボーイ隊・班長章 |
ボーイ隊・次長章 |
班長会議のこと。
この会議では上級班長が議長となる。
班長会議の構成員で(次長を加えることもある)一つの班を作り、スカウト技能の訓練を行うこと。隊長がリーダーシップをとり、副長・副長補がそれを補佐する。
この訓練によって、各班長は班員を指導していく上でのいろいろな資料や方法が得られる。
「少年幹部訓練」。 古くは「年少幹部訓練」とも呼ばれた。
ローバー隊のこと。
Rover Crewともいう。
ローバー隊全体のプロジェクト(企画)
「集団力学」と訳される。
集団及びそのメンバーの行動に関する理論的、実践的科学である、社会心理学の一分野で、その成果は教育面に活用される。
例えば、集団成人の動機付け、対人関係、集団構造、集団内のコミュニケーション及びこれらの相互間の力動的な解明が目的とされる。
「集団討議」と訳される。
小集団活動の基本的技法として、レクリェーションと共にグループワークの中で重要なもの。
対等な立場で発言がなされ、共同意識が生まれ、グループの結論はでなくても、その一定の方向づけを生む。
形式からみれば、円卓会議、座談会、フォーラム、パネルディスカッション、シンポジウム、討論会などがある。
自発的な小集団を通じて、構成員達の心身の健全な発達を図ることを目的とする教育的な方法である。
スカウト活動はグループワークを取り人れた教育方法であると言える。
ハイキングなどで行う、現在位置の確認法の一つ。<2点確認法>
周りがよく見渡せる地点に出て、地図上に引いた磁針方位線(磁北線)とシルバコンパスの北とが正確に合致するよう地図を置き(固定して)、まわりをよく観察して、そこから見える確かな目標物を地図上で探し、実際の目標物にコンパを「セット」する。
次に、セットしたコンパスの長い辺の前あたりを地図上で目標物に合わせて、コンパスの矢印と地図上に引いた磁北線とが平行になるまで、地図上の目標物を中心にコンパスをまわし、正しく平行になったら、地図上の目標物から自分の方に向かって線を引く。
次に、もう一つ別の目標物を見つけて同様に地図上に線を引き、2本の線の交わったところが自分のいる現在位置である。2本の線がクロスすることからこの名がついた。 この場合、交差する2本の線の交差角度が直角(90度)に近いほど正確な位置が得られる。
2点確認法よりも正確な位置を知る方法として「3点交会法」がある。 これは、2点確認法で使用する目標物に、1地点を追加して地図上に3本の線を引く方法である。 結果、3本の線が一点で交差することは希であり、この交差部にできる三角形の内側に求める点がある。 正確な位置を求める場合には、目標物までの距離等の条件を勘案して誤差配分を図解により求める方法もあるが、スカウト活動で使用する限りにおいては、交差部にできた三角形の重心位置(ほぼ三角形の中心)を現在位置として差し支えない。