ビーバースカウトの一種の儀式。
ビーバー隊の隊集会のはじめと終わりに行われる。
使い方の例 (隊長)ビーバー!!
(ビーバー)ビバ ビバ
(みんなで)ビーバー!!
※ 各隊の創意工夫で、いろいろなやり方が考えられる。
主として小学校1年生と2年生の少年を対象にしたボーイスカウトの部門。
団の対応ができる場合は小学校就学前の9月から(幼稚園年長児)入隊することができる。
※ 小学校1年生のビーバースカウト・・・ ビーバー
※ 小学校2年生のビーバースカウト・・・ ビッグビーバー
1970年代に世界各国でカブ年齢未満児のための新しいプログラムづくりへの研究が始まり、いくつかの国では実験段階を経て、ボーイスカウト運動の一部門に正式に採用されるようになった。
諸外国で、カブスカウト年齢未満の少年を対象としたプログラムが発足していることから、日本連盟も昭和50年より検討を開始し昭和57~58年度に全国で19個隊の実験隊を作り研究し、さらに昭和60年度には全国で183個隊の試行隊の結果から、昭和61年度に正式に日本連盟の組織として採用された。このときは「ビーバー」と呼称し、昭和62年度より「ビーバー」の名称は「ビーバースカウト」と改正された。
ビーバースカウト部門の基本的なねらいは、みんなと共に仲良く遊び、自然に親しみ、楽しみや喜びを分かち合うことである。ビーバー活動にとっては「たのしい」ということが第一であり、細かい規定にとらわれず、ビーバースカウトをいかに楽しく遊ばせるか、指導者の創意工夫が求められる部門である。
日本のビーバースカウト部門は、カナダ連盟のビバー部門を参考にしている部分が多い。
------- ビーバー記章 |
------- ビッグビーバー記章 |
以前のビーバー隊の隊長のための研修コース。2泊3日の舎営で行われた。
指導者講習会を修了した後、ビーバー隊の隊長として、その責務を果たすことができるよう、スカウト教育の目的と原理について理解を深め「実行によって学ぶ」ことを体験し、スカウトの訓育と隊運営の基本的方法を習得することを目的とする。
ビーバー隊の隊長として登録するためには、このビーバー隊長特修所を修了していなければならないとされ、修了した者は修了記念品のビーバーをデザインした「ネッカチーフリング」を着用することができる。
このビーバー隊長特修所は平成元年度をもって終了し、平成2年度からはウッドバッジ研修所ビーバースカウト課程(3泊4日の野営)に代わった。
→ 「ウッドバッジ研修所」参照 → 「ウッドバッジ訓練」参照
ビーバースカウトがもつノート。
木の葉章課目(ビーバーの進歩課目)や、きみのあしあと(隊長からもらった木の葉章のシールを張るページ)集会出席記録などがある。
木の葉章課目はカブスカウトの進歩課目のように、ビーバースカウトが自主的に履修するようなものではなく、指導者がプログラムを立案するためのヒントと考えることがでさる。
木の葉章のシールは、ビーバースカウトが自分で好きなようにビーバーノートに張り付けるものである。シールを張ることによって、ビーバースカウト達の出席を奨励するねらいがある。
右手の人差指と中指を付けたまま伸ばし、人差指を右目の横に付ける。
2本の指の腹は少し見えるようにする。
2本の指は「ビーバーのやくそく」を表し、ビーバーの仲間のしるしである。
2本の指は離すよりも、つける方が自然にでさ、カブスカウトの敬礼と区別することにもなる。
ビーバーサインともいう。
ビーバーのやくそく、ビーバー隊のきまりを唱える時に使う。
右手の人差指と中指を付けたまま伸ばし、右腕を垂直に立てる。
ボーイスカウトの創始者、ベーデンパウエル卿を略してこのように呼ぶことがある。
正式な名前は〈Robert Stephenson Smyth Baden-Powel〉
ボーイスカウトの創始者、ベーデンパウエルの生誕を祝う行事で、毎年2月22日がその日に当たるが、その日に近い土曜日や日曜日に行われることも多い。
ベーデンパウエルは1857年2月22日にイギリス、ロンドンのハイドパークの近くに生まれた。
ベーデンパウエルの夫人、オラブ・ベーデンパウエルも同じ2月22日が誕生日である。オラブ・ベーデンパウエルはガールスカウトのチーフガイドであったので、ガールスカウトでもB-P祭を実施している。
ビーバースカウトやカブスカウトの活動では、日帰りの遠出を意味する。
以前はビーバー隊、カブ隊では「ハイキング」の名称は用いることはなく、「ピクニック」と称していたが、現在では名称の統一から、ビーバー隊やカブ隊でも「ハイキング」の名称が用いられている。
スカウト同志は、親しみの情をあらわすため、「左手の握手」の挨拶をする。
これは全世界共通のスカウトの挨拶の仕方になっている。
左手の小指をあけて三指とし、スカウトサインの形で握手する。
ボーイスカウトで左手の握手を用いるようになったのは、ベーデンパウエルが、西アフリカでの戦役中、1896年にアシャンティ族との戦いにおいて、軍門に下った敵の首長が、左手での握手を望んだ(アシャンティ族の風習で、首長と最も信頼されている者との間にのみ交わされる特別なしるしであった)ことから、ヒントを得たものである。
このときからベーデンパウエルは両手利きになろうと決意したという。
ビッグビーバー記章
小学枚2年生のビーバースカウトのこと。
ビッグビーバー記章を着用する。
かまどの一種。
深い穴を掘って、薪を周囲からくべて、深い鍋などを釣り下ろす方法。
「定型外訓練」のこと。
平成6年以前は「非定型訓練」と呼んでいた。
指導者訓練の実施の6形態(定型訓練、定型外訓練、自己研修、課題研究、個別支援、実務訓練)の一つである。
訓練の規格・内容に定めがなく、研修者のニーズ(訓練ニーズ)によって定めることができる。各種研究会、研修会がこれに当たる。
【 例 】
野営技術研修会、救急法研修会、デンリーダー研修会、地図とコンパスの研究会、KYT研修会、ゲーム・ソング研究会など。
ハイキングや登山で不時の露営や野宿すること。
岩かげなどに小屋がけをしたり、ボンチョを利用したり、あるいは雪洞を利用して夜を過ごすこと。
隼挑戦キャンプや富士挑戦キャンプに備えて、ベンチャースカウトや指導者は特に知っていなければならない野営の技術である。
ビーバーからローバーまでの全てのスカウトと指導者のスローガン(主張)。
ボーイスカウトでは、日日の善行を重く取り上げている。
他のいろいろな団体でも一日一善という言葉を掲げて善行の奨励をしているが、それと同様の目的で、善行を、はじめは意識して行ううちに、それを習性に導き、次第に意識しないで善行をするという域にまで進めようというものである。
しかし一善という言葉はなんとなく一つに限られた感を与えてしまうので、ボーイスカウトでは「日日の善行」という言葉をスローガンとして用いる。
ネッカチーフの先端を結んでおき、何か善行をした後、ネッカチーフの結び目を解くのも、日日の善行の奨励のためである。しかし、最近はあまりこの習慣は行われていないようであり残念である。