オペラグラスや及眼鏡を使って、自然の中での鳥類の生態を観察すること。
開拓作業に伴う構築作業の総称。
本来は野外の自然物(伐採した木や竹など)を利用し、創意工夫して信号塔や橋脚・橋などを作る活動。
野外を徒歩旅行すること。「ハイク」ともいう。
19世紀のはじめ頃にイギリスのコーンウォール地方で使われた方言で「ハイクする〈Hike〉」という動詞からできた古語で、「てくてく、ほねをおりながら歩く」という意味に使われていた。その後、この言葉は使われなくなり、いつか死語となってしまい、辞書からもその姿を消してしまいました。
ボーイスカウト運動によってこの言葉が復活され、その後ボーイスカウト用語となって、一般に広まっていきました。
日本では、松尾芭蕉の「奥の細道」などに出て来る「行脚アンギャ」が、ハイキングに相当する古い言葉である。
松尾芭蕉の「行脚の掟」のなかに現在でも役に立つものを引用すると・・・
・一宿なすとも故なきに再宿すべからず、樹下石上に臥すとも、あたためるむしろと思うべし。
・腰に寸鉄たりとも帯すべからず、凡てのものの命をとることなかれ。
・衣類器財相応にすべし、すぎたるはよからず、足らざるもしかず、ほどあるべし。
・主あるものは、一枝一草たりとも取るべからず、山川江沢にも主あり、つとめよや。
・山川旧跡親しく尋ね入るべし、特に私の名をつくることなかれ。
・船代茶代を忘するべからず。
・夕を思い旦を思うべし。
※ ハイキングの種類には次のようなものがある。
自然研究ハイク、磁石ハイク、夜間ハイク、追跡ハイク、冒険ハイク、読図ハイク、信号ハイク、嵐ハイク、善行ハイク、歴史ハイク、探検ハイク、宝探しハイク、遭難ハイク、カメラハイク、親子ハイク、天文ハイク、SOSハイク、関所ハイク、密書ハイク、コロンブスハイク、100キロハイクなどがある。
今まではボーイスカウト以上の部門で「ハイキング」の名称を用いていたが、最近では、ビーバー、カブの部門でも「ハイキング」の名称を用いている。
「尺杖」のこと。俗語。
1寸(約3センチ)位の角材に1尺(約30センチ)毎の目盛りをつけた棒。
長さは6尺(約1.8m)。 キャンプでの野営工作をする時に、材料になる木や竹の寸法を測りながら切るとき使う。
野営工作用の材料は1尺単位(1尺、2尺、3尺)で切ると使いやすいし、野営工作物の簡単な設計図を措くときにも便利である。
キャンプのこと。宿泊にテント(天幕)を用いる野外活動。
元の意味は、幕を張りめぐらした陣営のことである。
討議法の一種。六六式討議法。
バズとは蜂がブンブンいう羽音のことで、集会出席者がワイワイ言いながら自分の意見を出し合う。
出席者を小グループ(バズグループ)に分け、短時間で質問や問選点に対して意見を出し合い、その後、小グループの代表者が小グループの結論を持ち寄って大勢の人の意見をまとめる。(6名程度の小グループに分け、6分程度話し合うことから、六六式討議法とも呼ばれる。)
バズセッションは、出席者が全部の問題について自分の意見を発表できるところに特長がある。
「動物の群れ」のことで、カブ隊のことを意味する。
「パック!」は、カブ隊の中で「注目!」という意味で用いることがある。
「パック、パック、パック!」 で全員集合を表す。
ロープの端の返し止め。
ロープの端が解けることを防ぐ手段として用いる。
まずクラウンノットをつくり、それぞれのストランドをそのまま使ってロープの主部に3回程度のタックでスプライスを作ればよい。
フレームザックやアタッシュザックに必要なだけの最低限の生活用装備を背負い、幾日も森や原野を旅するアウトドアースポーツ。
大自然の美しさと、自分が生きていることのすばらしさを心と体で感じながら、歩きたければ歩き、そして食べ、眠り、また歩さ始める旅。
自由な心をもった古くて新しい旅の形。
一般に「記章」のことを指す。
狭義には金属製の記章を指す。
一般に布製の記章・標章のこと。
ボーイスカウトの副帽の一つ。 つばの広い帽子。
平成2年以前は、ハットがスカウト、指導者の正帽であった。
現在は緑色のベレー帽が正帽である。
琵琶湖畔の雄松崎は、大正5年(1916年)中野忠八が京都少年義勇団(初期のボーイスカウトは、少年義勇団、少年軍団、少年団などと呼称)を率いて初めて野営をした地であり、その記念碑は昭和35年8月に建立され翌昭和36年5月3日に除幕された。
土台は全国のスカウトから贈られた石をもとにしており、その上に自然石を乗せてある。 当時の総長三島通陽筆で、表面には「日本ボーイスカウト初野営の地」、また、裏面には、この野営地の由来記が銅版に刻まれてはめられている。
以下に紹介する記念碑の写真などは、ボーイスカウト滋賀連盟草津第3団カブ隊副長さん運営の、ボーイスカウト草津第3団のホームページにある「日本ボーイスカウト初野営の地記念碑・訪問記」の資料をご厚意により拝借して掲載しました。
草津第3団のサイトには、この記念碑を探し当てるまでの苦労談や、記念碑の地図などの詳しい情報が掲載されています。
「初野営の地・記念碑」の碑文 |
<表> | <裏> |
日本ボーイスカウト 初野営の地 ボーイスカウト日本連盟総長
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この白き浜辺 緑濃き松の陰に 1916年故中野忠八氏がスカウトを連れ 現理事長 久留島秀三郎氏の 案内で初めて天幕を張ら(文字欠落) ここに我等は先覚者の道を辿り 今後の弥栄を祈りこの碑を建てる . 1960年8月 ボーイスカウト日本連盟 総長 三島通陽 |
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記念碑の全景 |
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表の碑版→ |
「班行進」のこと。
スカウト用語では「班」のこと。
原義は「巡視」、「巡回」、「偵察」のこと。
「班制度」のこと。
公開討議の方法として、最も一般に用いられる方式。
陪審式討議法。
聴衆を前にして、特定のテーマや間遺に関して、4~6名の代表者(討議貝、パネラー)が、壇上(パネル)で、それぞれの立場からお互いの間で意見の交換を行い、その後、それをきっかけとして、聴衆に質問をうながしたり、意見を求めたりして、議論を展開する方法。
司会者(座長)は中央または一方の端に着席のままで話合いをする。
班のスカウト全員によって構成され、班長が議長になる。
班活動(班集会、班ハイク、班キャンプ、班善行などの計画)や班内の協議事項や隊のプログラムに対するニード(希望、要望)を出し合うなど、班の自治を実践する重要な会議。
班ごとに持つ班のしるしの旗。
この旗には班名を表示したもので、例えば、虎班は虎の絵を描く。
班の暗号として、班名の動物や鳥を表す絵や図案を用いる。
追跡サインに班記号をつけておけば、他の班や他人がつけたものと間違えることがない。
ボーイスカウトの教育はすべてゲーム化されている。
班が教育の単位であるから、班の競技によってお互いが進歩向上する。
しかし、班競技は、勝敗や記録を競うのが目的ではなく、競技している間にスカウトとしての素質を磨くのが目的である。
班の合図や合言葉として、班名の動物や鳥の鳴き声をまねて合図し合う。
例えば、カラス班は「カーカー」、ふくろう班は「ホーホー」など。
米を炊くための食器兼用の炊具。
つるのついた本体に、蓋と中蓋でひと組になっている。
中蓋は計量用のマスになり、すり切りで容量330cc、米に換算して280g(1.8合)である。本体のくぼみの側に目印(水量線)が上下に2カ所打ち出してある。
中蓋一杯の米を炊くときは、下の線まで、二杯分の米の時は上の線まで水を加えて火に掛ければよい。
上の蓋で米を計ったり、下の線が米、上の線が水、などといわれることがあるが、これは誤りである。
スカウトが観察推理しながら班行進する時の隊形。
「班行進」。
パトローリングは班制度の重要な実習の場である。
前後に10m位に広がり、先頭に次長、班長はまん中で、左右にサイン発見のためのスカウトがおり、最後尾のスカウトが異常の有無や安全を確認しながら進む。
見習いスカウトや初級スカウトは、班長の助手として班長の側で計時、記録、伝令にあたる。
通常、班集会を行ったり、班の備品をおいてある、集会場の一角。
斑員各自が、その班の重要な一員であることを自覚し、その班をよりよくするために、各自の責務を果たす心構えのことで、チームワークや協働がこの精神の表れである。
進歩制度と共に、ボーイスカウト独特の二大制度の一つ。
青少年は仲間を作っていろいろな活動をするものである。
この仲間の人数は青少年の発育段階に応じて変わる。
これを制度化して、少年の人格を築きあげるため、最も有効な組織としたのが、ボーイスカウトにおける「班(組)」である。
班(組)はその場限りの便宜上のグループではなく、自治の責任をもったグループであり、あらゆる活動の単位となる。
班制度は、この小グループと、その中から選ばれたリーダー(班長)を信頼して、彼らに責任を与え、彼らをして隊(班)を運営させるものであり、少年達の自発活動である。
班は、最も活発に仲間の相互作用が経験できる人数(6~8人)で、しかも異なった年齢構成によって編成される。
班制度は、ちかいとおきての実践の場を与え、協力、友情、指導性の体験をさせるところであり、その目的は、一人一人の品性を培うことである。
班制度は、ボーイスカウト訓育を成功させる最良の方法であると考えられている。
ビーバースカウトの組(遊びの仲間) | 3~5人 |
カブスカウトの組(仲良しの仲間) | 5~6人 |
ボーイスカウトの班(自治の仲間) | 6~8人 |
ベンチャースカウトの活動チーム(考えて行動する仲間) | 4~7人 |
ローバースカウトの班(奉仕の仲間) | 4~6人 |
(1) | ビーバースカウトではゲームや工作など活動のための組であり、固定化しなければならないものでなく、組のメンバーはその都度変わってもよい。誰とでも仲良くグループを作って楽しく遊ぶことがねらいである。 |
(2) | カブスカウトではスカウトの自治能力がまだ十分でなく、グループに適応することがまず第一であり、班と異なる「組」を運営の基本としている。組の中では組長、次長以外の役割の分担はほとんどなく、組長の責任も班長に比べればかなり軽くなっている。その分、デンコーチ、デンリーダーが援助している。 |
(3) | ボーイスカウトでは班長、次長及び全ての班員がなんらかの役割(会計、記録、備品、ゲーム係など)を分担し、責任を果たし、班を自主的に運営する。その意味でボーイスカウトの班は自治の仲間と考えられる。 |
(4) | ベンチャースカウトには班はないが、プロジェクトによって活動チームに所属する。高度な自治の仲間とも考えられる。 |
(5) | ローバースカウトでは、班の結束はさらにゆるやかになり、奉仕活動(奉仕先の隊での活動、地域社会や地区、県連行事への奉仕活動)、社交活動、集合訓練が中心となり、班は自己研修、相互研修、コミュニケーションの仲間(心の友)であると考えられる。 |
班は「ちかい」、「おきて」に従って、班としても何かよいことをする。
班の全員で行う善行のこと。
班の自治、班の自発活動によって実践される。
子供の集団には必然的にリーダー(ガキ大将)ができる。このガキ大将によってその集団がまとまり、よい方や悪い方に向かって進む。
よい人物がガキ大将になって指導すれば、当然よいものができる。
よいガキ大将=これが班長である。
原則として班長は班員が協議し班長会議にはかった上で、隊長が任命する。
上級班長、各班の班長および隊付で構成され、隊長・副長等の指導者は助言者としてのみ出席する。
上級班長が議長となり、隊のプログラムや隊の運営に関することを協議する。
会議は班長の名誉にかけて行うもので、議決は全会一致であることが望まれる。
配付するもの。くばりもの。
指導者訓練コースなどで、参加者に補助教材として配る印刷物や資料のこと。
ハンディクラフト〈Handicraft〉ともいう。
手による工作や作業のこと。
ハンカチ風の約55cm四方のコットンの布きれ。。
赤色が主流で、東洋的な模様はヒンズー語の〈bandiue〉が語源であるため。。
ネッカチーフ、汗どめのヘアーバンド、ナプキン、三角巾、包帯、マスク、セーフティ・フラッグとしての用途もある。
障がい児スカウトのこと。
心身に障がいを持ちながら、スカウト活動に参加しているスカウト。
障がい児だけで隊を編成することが多いが、一般のスカウト隊に入って活動するものもある(障がいを持つスカウトと健常スカウトが相互に意志を通わせながら統合された行動をとることを「インテグレーション」という)。
障がい児スカウトに対して、障がいを持たない健康なスカウトを「健常スカウト」という。