靴下止めのこと。
平成2年より制服が長ズボンに改正されたことにより、ストツキングは不要であり、ガーター(靴下止め)も用いられることがなくなった。
平成2年までは、ガーターの房の色はボーイスカウトが緑、シニアースカウトが紺、ローバースカウトが赤、指導者は緑であった。
1908年、ボーイスカウト運動が始まり、ボーイスカウトの活動を見て、少女達が同じ様な活動をしたいと切望したため、ベーデンパウエルは妹のアグネス・ベーデンパウエルを指導者にして、少女達のために「ガール・ガイド運動」を始めた。
ガールガイドのガイドは、女性は人を導き、世を導かねばならない。人生を正しく強く導くガイドであると考え、ガールガイドの名称を思い付いた。その後、ベーデンパウエルと結婚したオレア夫人がこの運動の育成に献身し世界に広がっていった。国によっては「ガール・ガイド」と呼称する国もある。
日本では1920年(大正9年)に初めて団が結成された。当時は「日本女子補導団」(ガールガイド)といった。戦後はアメリカの影響を受けてガールスカウトと呼ぶようになった。
※ 自分達も会員としてガールスカウト活動を続けていきたいと願う18歳以上の婦人達の部門が「アダルトスカウト」である。
「やくそく」「おきて」があり、組制(Patrol System)バッジがある。
モットーは「そなえよつねに」(ブラウニーは「手をかせ・ラーラーラー」)
スローガンは「一日一善」である。
現在のガールスカウト日本連盟は、スカウトを次のように区分している。 |
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テンダーフット部門 | 就学前1年 | |
ブラウニー部門 | 小学校1年生~3年生 | 18名以内 |
ジュニア部門 | 小学校4年生~6年生 | 24名以内 |
シニア部門 | 中学生 | 24名以内 |
レンジャー部門 | 高校生年代 | 24名以内 |
正リーダー | 満20歳以上の婦人 | 各部門1名 |
副リーダー | 満18歳以上の婦人 | 各部門2名 |
面接相談、指導相談。
相談を求める人(クライエント=来談者)と、相談にのる人(カウンセラー=相談者)との間に成立する人間関係の中で、来談者自らの選択と決定によって問題解決の方向が見いだせるように助言すること。
団委員長、隊長、コミッショナーは時に応じてカウンセラーの役割を持たねばならないときがある。
カビング 〈Cubbing〉
カブスカウトの活動のこと。カブスカウティング(Cub Scouting)ともいう。
カブスカウト活動を英語で表記するときは Cub Scouting が一般的である。
カブ隊の隊集会のセレモニーとして、「バック、バック、バック」の合図で集合し、隊長の合図で大輪になってから、カブコールの歌(中村 知作詞・作曲)を歌いながら行う一連の動作。
ウルフカブスハンドブックにある「グランドホウル」を日本流にしたもの。
日本独自のスカウト用語である。
右手で二指をつくり、まっすぐ上に高くあげ、人差指と中指を広げる。
世界中のカブスカウトのサインで、仲間であることを意昧する。
「やくそく」をする時、「カブ隊のさだめ」を唱えるとき、「私はよいスカウトになります」と、集会等で唱えるときに用いる。
二指は、二つのやくそくと、動物の耳の形を表している。
小学校2~3年生より5年生までの少年達を対象としたボーイスカウトの部門。
小学校2年生の9月以降の少年は随時カブ隊に仮人隊することがてきる。
カブスカウトのカブは、Cub であり、動物(けもの)の子供のことである。
ベーデンパウエルが「ジャングルブック」を背景にウルフ・カブの組織を作ったことから、日本でも当初はウルフ・カブと呼んでいた。カブスカウトの名称はアメリカの影響によるものである。下部スカウトと思い込んている一般の人もいるが、これは誤りである。
ボーイスカウト以上は左手の握手をするが、カブスカウトは右手で握手をする。
普通に握手をして、2本の指でやくそくを思い出させる形をとる。
やくそくを守り、さだめを実行する仲間の挨拶である。
右手の人差指と中指を広げ、人差指の先が帽子のひさしに付くようにする。
二本の指は、二つのやくそくを表し、動物の耳の形をした仲間のしるしである。
カブ隊の野外活動として行われる宿泊を伴う行事のことで、カブホリデー(舎営)を発展させて、テント生活で行う宿泊行事である。
民宿のような宿泊施設を利用する場合はカブホリデー(舎営)という。以前はカブのキャンプといえばこのカブホリデー(舎営)のことを意味していたが、現在ではカブのキャンプとして、簡単な「野営」も実施することができる。 ただし、カブの野営はボーイ隊が行うようなスカウトキャンプ(訓練キャンプ)ではなく「キャンプごっこ」と「スカウトキャンプ」の中間的なものと考えられる。 テントで宿泊を行うが、近くには安全な避難場所があり、テントを立てるのも、炊事を行うのも、訓練としてではなく「ゲーム」の一環である。 日数的には、デイキャンプ(1日)ウイークエンドキャンプ(1~2日)サマーキャンプ(2~3日)のような「カブのキャンプ」が考えられる。
カブスカウトの弁当の俗語。
カブ隊によっては、カブスカウトの弁当はできるだけ質素にすべしと、隊で内容(例えば、おにぎりと漬物のみ)を決めているところもあろ。
ボーイスカウト以上のスカウトの弁当を「スカウト弁当」「スカ弁」(俗語)と呼ぶところもある。
カブスカウトの大会のこと。
全体で行うワイドゲームや各コーナーでのゲーム、クラフトなど、カブスカウトのチャレンジ精神を満喫できるような楽しいプログラムが用意されている。
カブラリーは地区、県連盟単位で主催されることが多い。
野外活動、特にハイキングや移動キャンプにおいて、道路の傾斜角や、山や木や建物の高さを計測するための器具。
分度器を応用して、おもりのついた糸をぶら下げ、傾斜角を測定し、目標物までの距離から高さを計算する。
仰角簡易計測法 H(m)=L(m)×tanθ (H:高さ,L:距離,θ:角度)
この方法以外に、正接簡易測量法もある。これは板におもりのついた糸を付け、そこから10cm下に、ちょうど目盛りが0になるように10cmのものさしを付けて、目標物をねらい、おもりのついた糸の目盛りを読み取る方法である。
H(m)=L(m)×A(mm)/100(mm) (H:高さ,L:距離,A:目盛りの読み)
H:高さは、自分の目の位置からの高さである。
樹木、電柱などの高さを計測する場合には、目までの高さを加えること。
L:距離は、目標物から計測地点までの距離である。
計算を容易にするには、10mなど、計算しやすい距離から計測すればよい。
簡易計測器は自作してもよいが、ボーイスカウトエンタープライズでも販売されている
この計測器の原理を応用したものに、森林分野の業種で立木の樹高を測るための測量器具「ワイゼの測高義」があります。スカウトが使用する簡易計測器と基本的には同じですが、下の図のABの辺が伸び縮みするよう工夫され、視準しやすいように簡単な十字線のついた望遠鏡が付属している。
スカウトが使用する簡易計測器は板におもりのついた糸を付け、そこから10cm下に、ちょうど目盛りが0になるように10cmのものさしを付けて、目標物をねらい、おもりのついた糸の目盛りを読み取り、計算によって木の高さを求める方法である。
H(m)=L(m)×A(mm)/100(mm) (H:高さ,L:距離,A:目盛りの読み)
※上式の(mm)の部分は、自作する場合には任意の単位を使用して差し支えない。
(100mmで作成するのは、計算が簡単で、一般的に説明しやすいなどの理由によると思われる。)
H:高さは、自分の目の位置からの高さである。
樹木、電柱などの高さを計測する場合には、目までの高さを加えること。
L:距離は、目標物から計測地点までの距離である。
計算を容易にするには、10mなど、計算しやすい距離から計測すればよい。
簡易計測器の図解説明 |
上の図解で判断できると思いますが、簡易計測器の原理は、幾何学で学ぶ 直角三角形の「相似」の関係に、「ひねり」と「回転」を加えた単純なものです。 この原理がしっかりと理解できれば、「計算を必要としない簡易計測器」の自作も可能です。 ・ |
野外活動において、距離、川幅、高さなどを目測、歩測や簡単な小道具を使って測量すること。
(1) 自 測・・自分の両手を広げた長さ、親指から小指までの長さなどを知り、長さを測る。
(2) 歩 測・・自分の歩輻を知り、距離を測る。
(3) 音響測・・音速は約340m/sであることを利用して距離を知る。
(4) 目 測・・自分の目で距離を推測する。日頃の練習が必要。
。
(5) その他・・川幅測定法、高さ測定法
自測、歩測、目測を利用し、三角形の相似の関係を利用して目的の距離を計算する。
また、分度器や物差しと三角関数表(sin,cos,tan)を利用して計測する方法もある。
ウッドバッジ実修所や研修所で、余った時間に行う作業のこと。
「S.T.A.」とも言う。
ベーデンパウエルが名付け、それがギルウェルの実修所で常用されるようになった。
日本へ伝えたのは佐野常羽氏で、すでに大正14年の夏、最初の日本の実修所で「閑時作業」を取り人れていた。
「クリア章」ともいう。
平成2年度よりカブスカウト部門に新設された記章。
従来の進級記章(うさぎ章、しか章、くま章)は修得課目を履修した後、着用が認められていたが、新しく改正された進級章(うさぎ章、しか章、くま章は従来より大型化された。
また新しい進級章(「ステップ章」ともいう)は当該課程への進級時に、この進級章を着用し、修得課目を完修した時に「完修章(クリア章)」を着用する。
左胸ポケットの進級章(ステップ章)の下に、カブ隊在籍中着用する。
うさぎの完修章・・白色 |
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スイスの国際スカウトセンターのこと。
イタリアとの国境シェブロントンネルを掘るときに出た岩石で谷を埋め立ててできた土地で、ここは創始者ベーデンパウエルが何回か釣りに来たときに見つけ、スイスの篤志家の厚意でスカウト運動の所有地となりヨーロッパ地域が管理している。
国際的なスタッフにより運営され、キャンプや山岳活動が行われている。
日本からも毎年スタッフとして採用されている。
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