宿泊を伴わない日帰りキャンプのこと。Day=昼間、昼間だけのキャンプ。
おもにカブスカウト活動の中で、宿泊を伴わない日帰りキャンプのことをいう。
テントを張って1泊するほど大げさでなく、気軽に飯合炊さんやロープ結び、森林浴などをして1日を過ごすキャンプのこと。
例えば、カブスカウト活動で取り上げる「カブのディキャンプ」は、スカウト達はテントに宿泊せず、野外で日中のある時間を過ごし、テント生活に伴うなわ結びや炊事等を行い、「カブホリデー(舎営)」や「カブのキャンプ(野営)」の準備につながるものであるから、「カブのキャンプ」(野営)を実施する場合には、この「ディキャンプ」を体験させておくことが必要である。
日本連盟でその指導要項が明確に決められている指導者訓練コース。
ボーイスカウト講習会、ウッドバッジ研修所、ウッドバッジ実修所、団委員研修所、コミッショナー研修所、副リーダートレーナーコース、リーダートレーナーコースなどがある。(団運営研修所、団委員長特修所、ビーバー隊長特修所、コミッショナー実修所、コミッショナー特修所など、以前の指導者訓練コースも定型訓練の一種である。)
これ以外の指導者訓練を「定型外訓練」という。
以前、ウッドバッジ訓練のスカウトコース(日本ギルウェル実修所スカウトコース・現在のウッドバッジ実修所ボーイスカウト課程)の所長として奉仕する資格をイギリスのギルウェルパーク所長から与えられた者。
現在はLT〈Leader Trainer〉という名称に変わっている。
ウッドバッジ訓練は、イギリスのギルウェルパークを総本山として1969年まで世界各地で実施された。ギルウェルパーク所長がイギリス各地及び世界各国に出かけられないため、一定の資格をもつ者から代理者を任命した。
スカウトコースを実施するものがDDC、ウルフカブコースを実施するものがAKLである。日本では現行のリーダートレーナー、副リーダートレーナーの制度が1971年に採用されるまで使われていたが、現在この役職は使われていない。
ディレクターは日本連盟 指導者養成委員会の推薦に基づき、リーダートレーナーより日本連盟コミッショナーが委嘱し、その任期を2年とする。
ディレクターはトレーニングチームを主管するとともに、特に次の業務を行う。
(1) トレーニングチームの業務の的確な推進
(2) 県連盟ディレクターを通じて、県連盟トレーニングチームに対する支援
(3) トレーナーとしての的確な人材の確保
(4) その他日本連盟コミッショナーから委託された事項の推進
ディレクターを補佐する副ディレクターも若干名委嘱される。
副ディレクターはディレクター及び日本連盟 指導者養成委員会の推薦に基づき、リーダートレーナーより日本連盟コミッショナーが委嘱し、その任期を2年とする。
副ディレクターはディレクターを補佐し、その事故あるとき、または欠員のときにはこれを代理するとともに、ディレクターより分掌された事項を担当する。
手信号、身振り信号のこと。
号令をかけずに手の動作だけでスカウトに行動を指示する方法。
気を付け、休め、すわれ、わかれ、集合隊形の各種サイン(円形に集まれ、U字形(馬てい形)に集まれ、縦隊に集まれ、横隊に集まれ)などがある。
見た目にもスマートであり、スカウトに注意力を養う訓練にもなる。
義務、つとめ、使命感のこと。
信仰から生まれた報恩感謝の念から、身を捧げ、やり遂げること。
ボランティアは、神や仏のみ心によって立ち上がるという使命感〈Duty〉がその土台になると言われる。
「ちかい」は、神へのDuty、他人へのDuty、自分へのDutyから成り立っている。
けもの の巣の意味。
カブスカウトの「組」のこと。
「デン、デン、デン」はカブスカウトの組の集合を表す。
カブ隊の各組に1名選任され、デンリーダーの協力により組活動を指導し、進歩に関してカブスカウトの自修を助ける。
16歳以上の男女、またはボーイスカウト初以上のスカウト、ベンチャースカウトから選任される。
現在はこの呼称はない。カブ隊のデン(カブスカウトの組)の兄貴分として組の指導を担当する者。
団内のボーイ隊より、2級以上のボーイスカウトが組毎に選任されていた。
現在は「デンコーチ」にかわった。
ボーイスカウト日本連盟那須野営場の元野営場長、古田伝一氏につけられた愛称、ニックネーム。
那須野営場の那領の与一のトーテムポールはデンジーの力作である。
那須が誇るヒーロー那須与一、この地方に殺生石の名で残る金毛九尾のきつね、那須のいで湯のしるべとして残る自鹿、また、この森を住み家としているはと、ふくろう、りす、うさぎをかたどった大トーテムポールである。
1959年(昭和34年)に除幕式が行われた。
「何時の頃からか野営場をあづかっているうちに、こう呼ばれていました。 森の奥深く営火場があり、原木を割った丸太の腰掛けが並んでいる。 杉木立の間からのうす日に、誰のいたづらか、丸太にデンジーのガンコオヤジのいたづら書きがうかびます。」これは古田伝一氏の著書「那須淡談」の冒頭に書かれている文章である。
1971年2月3日故人となった。
初心者、初級スカウトのこと。
現在はこの呼称はない。カブ隊のデン(カブスカウトの組)のお父さん役であった。
デンマザーやデンチーフと協力し、組の運営を助ける。
組毎におき、原則として、カブスカウトの父親の中から選出されていた。
平成2年度より 「デンリーダー」に変わった。
現在はこの呼称はない。デン(カブスカウトの組)のお母さん役であった。
組の運営の責任者。 組毎におき、21歳以上のカブスカウトの母親の中から選出されることが望ましいとされた。
平成2年度より 「デンリーダー」に変わった。
デンマザーの補助者。
カブスカウトの訓育にふさわしい資質を備えた18歳以上の女子。
平成2年度よりこの名称は廃止された。
カブスカウト部門の新しい制度でできた組指導者。(平成2年9月より)
カブ隊の各組におかれ、組集会を行なう。
原則として保護者のうちから選任され、20歳以上の男性、女性いずれでもよい。
「天幕」ともいう。
支柱(ポール)が1本の「角錐型テント」(マイナー型テント)、支柱が2本の「ウォールテント」(家形テント)、「A字形テント」(屋根形テント)、支柱が4本または6本の「マーキーテント」・「ロッジテント」、支柱の代わりにグラスファイバーを骨組みにした「ドームテント」、その他、軽テントとして「タープテント」、「アドベンチャーテント」、「パップテント」などがある。
4人用を例にとれば床面積は182cm×182cmの正方形になっている。これに4人で寝るとすれば、1人あたりの幅は45cm、イワシの缶詰方式の登山なら我慢できないことはないが、スカウトのキャンプでは3人が限度であろう。また、ドーム形テントのJIS規格は1人分が180cm×55cm、ロッジ形(フレーム形)テントでは200cm×65cmとなっている。
大きさ | 高さ | 間口 | 奥行 | ウォール | ひさし |
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3人用 | 151cm | 151cm | 182cm | 30cm | 15cm |
4人用 | 151cm | 182cm | 182cm | 30cm | 15cm |
5人用 | 166cm | 182cm | 227cm | 30cm | 15cm |
6人用 | 182cm | 182cm | 273cm | 45cm | 20cm |
家型テント各部の名称