ネッカチーフをとめるリング状の物。
「ネッカチーフリング」、「チーフスライド」また略して「ネッチリング」などと呼ぶ。
教育規程上では何ら制約がないため、自由に自分の好みで好きなものを着用することができる。
記念品を製作する上でも一番多く作られ、互いにスカウト同志が交換することも多い。
「チーム作り、チームを築き上げる、チームを確立する」の意味。
指導者訓練(指導者講習会、研修所、実修所等)で、新しく編成された参加者のグループのメンバーがお互いに打ち解け合い、チームワークが発揮できるようにゲームや簡単な作業をすることでグループ内のコミュニケーションを図るために行われる。
例えばグループ編成後、チーム対抗ゲームや自己紹介ゲームなどが行われる。
・・・・アイスブレーキングゲームなど・・・・
中村知(ナカムラサトル)氏(故人)のニックネーム。
ペンネームは東野通義(トウノツウギ)
ちーやんは1893年(明治26年)松山市に生まれ、広島高等師範学校付属中学校在学中、イギリスに起こったボーイスカウト運動について北条時敬校長の視察談を開き感動し、生徒30人と「城東団」を結成し班長となる。
京都帝国大学史学科を卒業し大阪府立高津中学校(現高津高等学校)歴史科教諭になる。 クラブ活動の一貫として「スカウト部」を創設し、1924年から1930年までその隊長を務める。 この頃の教え子には村田正雄総コミッショナー(故人)がいる。
1929年第3回世界ジャンボリー日本派遣団員に選ばれ、イギリスヘ行き、念願のギルウェル実修所を修了する。
昭和14年、少年団日本連盟の教務部長になり指導者養成を担当する。
戦後は、ボーイスカウト再建のために同志と運動する。
昭和25年、日本連盟那須野営場開設により野営場長となる。
昭和33年、日本連盟事務局奉仕部長を経て昭和39年日本連盟嘱託になる。 その間、ボーイスカウト日本連盟、はと章、やたがらす章、動五等瑞宝章を授ける。
主な翻訳刊行書は、「スカウティング・フォア・ボーイズ」、「パトロールシステムと班長への手紙」、「ウルフカブス・ハンドブック」、「ローバーリング・ツウ・サクセス」がある。
また、作詞・作曲した主な歌には「永遠のスカウト」、「山鳩」、「年長隊富士野営の歌」、「十種野営料理の歌」、「青き新しきスカウト」、「月下の営火」、「火を絶やすな」、「別れの営火」などがある。著書の中でも「ちーやん夜話集」、「ちーやん歌集」は有名である。
「私は、名誉にかけて、次の3条の実行をちかいます。
1.神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります。
1.いつも、他の人々をたすけます。
1.からだを強くし、心をすこやかに、徳を養います。」
スカウティングの根本原理であり、スカウトの日常生活における行動規範を示したものである。スカウトになろうとするものは、自分の意志に基づいて、自分を拘束すると共に、スカウトの仲間入りのやくそくとしてこの「ちかい」を立てる。
「ちかい」は自分の一生を内省する鏡であり、自分をいましめる力となる。
「名誉にかけて」とは、少年が他から信頼され、また自分の責任を果たすために、自己の最善を尽くすと言う意味である。
「神(仏)と国とに誠を尽くし」とあるのは、信仰の心を持って、心から自分の信ずるところの神、または仏に尽くすこと、自分の国の大切さを知って、国のために尽くすことである。
そして、スカウトの日常生活の物さしとして「おきて」を守っていく決意を表明するものであり、自発活動のあらわれである。
三つのちかいの中には、三つのDuty(使命感、義務感)が含まれている。
神(仏)へのDuty、他人へのDuty、自分へのDutyである。
現在の「ちかい」は昭和22年に制定された。
参考までに、戦前の「宣誓(ちかい)」をあげておく。(大正14年制走)
私は神聖なる信仰に基き名誉にかけて次の三条を誓います。
一.神明を尊び、皇室を敬ひます。
一.人の為め国の為め尽くします。
一.少年団のおきてを守ります。
地区コミッショナーの略語。
祝声のこと。 エール〈Yell〉と同意語。
平成2年度の9月より採用されたカブスカウトの選択課目を履修したときに与えられる記章。それまでの「矢章」に代わるものである。
6課目までは、制服右肩の組別章の下につける。ただし5課目以上修得した場合はタスキに着用できる。
「矢章」は、カブスカウトの選択課目の内、課目の種類に関係なく、どの細目でも10細目履修する毎に、初めての10細目を履修すれば金矢章、その次の10細目からは銀矢章が与えられていた。
ボーイスカウトの特修章、技能章のようにカブスカウトの個性を伸ばすことを目的として導入された。そして「出来た」ことを実感し、かつ継続して「やる気」を起こさせるものを「チャレンジ章」として従来の「矢章」に変えて設定されたものである。
従って、「チャレンジ章」を取得しようと思えば、定められた各チャレンジ章の細目をすべて履修し、完修しなければならない。
またチャレンジ章(選択課目)の履修は、修得課目履修後とされている。
[平成13年に2課目(探検家,災害救助員)が加わり現在40課目がある。]
チャレンジ章 . 40課目の一覧 |
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探検家 | 災害救助員 | 国際 | 市民 | 友情 | ||
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動物愛護 | 案内 | 自然保護 | 手伝い | 天文学者 | 自然観察官 | ハイカー |
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キャンパー | 地質学者 | 気象学者 | 写真博士 | 自転車博士 | 工作博士 | 通信博士 |
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修理博士 | 乗り物博士 | 技術博士 | 救急博士 | 特技博士 | 水泳選手 | 運動選手 |
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チームスポーツ選手 | スキー選手 | アイススケート選手 | コンピュータ博士 | 収集家 | マジシャン | フィッシャーマン |
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音楽家 | 料理家 | 旅行家 | 園芸家 | 演劇家 | 読書家 | 画家 |
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教育本部の責務を遂行するために、重要事項を協議決定し、その所管業務の執行及び運営に当たる会議。
その構成は、中央審議会議長、同副議長、県連盟選出議員、学識経験者議員、その他、総長、総コミッショナー、国際コミッショナーなどが出席する。
小グループへの学習の支援をするスタッフのこと。
ウッドバッジ研修所、実修所やその他の指導者訓練コースにおいて、参加者のグループと行動を共にしながら、研修効果が上がるように助言や援助を与える役務を持つ人。
研修グループ担当の経験豊かなスタッフ。
スカウトが自らの課題に挑戦するキャンプ。
例えば、ベンチャースカウト部門の「ベンチャー章」課題の中に「自ら計画した一泊キャンプを隊長の承認を得て実施する。」とある。このようなキャンプを挑戦キャンプという。
以前のシニアースカウト部門には「シニアー章挑戦キャンプ」、「隼章挑戦キャンプ」、「富士章挑戦キャンプ」があった。
挑戦キャンプはその級にふさわしいスカウトに自分が到達するための「挑戦」であるから、本来課遺は与えられるものではなく、自分が考え、自らがそれに挑戦するという心構えが大切である。
佐野常羽氏によって示された指導者の道標。英訳も示された。
実践躬行〈Activity First〉
(スカウティングには自らの実行が第一である。)
精究教理〈Evaluation Follows〉
(実行にはその価値を評価反省し、そして理論の探求が必要である。)
道心堅固〈Eternal Spirit〉
(実行・評価反省を繰り返し「さとり」をひらき、永遠に滅ぴることのない心境を開く。)
シンキ(ギ)サンジ、セイキ(ギ)サンジなど、読み方については他論もありますが、佐野常羽先生の教えを直接引き継ぐ 栃木県 「唐沢ボーイスカウト」では、〈チンギサンジ〉の読みかたを継承されていることを踏まえて、この用語集では「チンギサンジ」を用いています。