ビーバースカウトの記章。
小枝の形をした茶色の刺繍製で、長さは約4センチ(アイロンプリント)。
木の葉章課目の10細目を履修する毎に(木の葉章のシールが10枚になったら)小枝章を一本与えられる。
上着の左ポケットのビーバー記章の下に付ける。
アイロンプリントになってはいるが、取れやすいのて糸で縫いつける方がよい。
野営生活における資材の調達・補給係。 QMと略す。
研修所、実修所においては資材、教材の調達、補給や主計の役務を行う所員のこと。
原義は軍事用語で「戦場で前線部隊の軍需品、食糧などを供給する将校」のこと。
コーターマスターフードはコーターマスターの業務のうち、特に食糧に関する調達・補給の役務を行う。
QMFと略す。
キャンプで用いる鍋、釜、ヤカンなどを使用する前に、クレンザーや洗剤や赤土などを練って、まわりに塗っておき、後の洗浄が楽になるようにするための上塗りのこと。
炊事の火が直接、炊事用具に当たらないため鍋の底などが黒くこびりつかず長持ちする。
キャンプにおける一つのアイデアである。
ゴールデンアローはベーデンパウエルがスカウトの兄弟愛と平和のシンボルとして考えついたものである。
1929年の第3回世界ジャンボリーはイギリス・バークンヘッドのアローパーク(450エーカーの公園)で開催されたが、たまたまこの場所が「アロー」と呼ばれていたことからヒントを得て「ゴールデンアロー」の考えがベーデンパウエルの心に浮かんだ。
このジャンボリーでベーデンパウエルは戦争の呪いの斧を埋める式を行った。
スカウト達は各国入り交じり、大きな車輪のスポーク状に整列し、ベーデンパウエル一人が車輪の中心に立った。
「ここに呪いと戦争の斧がある。私は今からそれをアローに埋める。」ベーデンパウエルは、金色の矢(ゴールデンアロー)を描いた木の桶に斧を入れて埋めた。
まことに演出100パーセントであった。
さらに、ベーデンパウエルは「諸君は友情の呼び声に応じて世界各国からアローにやって来た。いま故国への出発に当たり、平和と善意の旗印、そしてスカウトの兄弟愛をかかげて諸君を送る。今後、平和と友情のシンボルは金の矢(ゴールデンアロー)とする。この矢を持って進みなさい。人類の兄弟愛を世界に知らしめなさい。」
スカウトの正義の矢こそ、スカウトが世界兄弟愛のために高く輝かすべきであり、スカウティングの平和の任務のシンボルとして各参加国に手渡された。
日本連盟に常設される運営委員会のうちの一つ。
県連盟の中に特別委員会としての国際委員会が設置されることもある。
日本連盟に常設されている国際委員会のおもな役務は、以下のとおりである。
(1) 日本連盟の国際関係の維持・向上に関する事項
(2) 世界スカウト機構及び地域スカウト機構に関する事項
(3) 国際交流及び国際協力に関する事項
(4) 国際会議及び国際セミナー等に関する事項
(5) 世界スカウト財団に関する事項
(6) その他国際関係に関する事項
1969年、ヘルシンキにおける第22回世界スカウト会議で世界訓練方針の改正が承認され、従来のウッドバッジ訓練に代わり、新しい訓練方法が定められた。
この方法をもとに発行された指導者訓練の方針、展開方法などが記載されているハンドブック。
日本万国博記念協会の補助により1974年、世界事務局は英仏西語版を発行し、日本語版は日本連盟が1977年に日本連盟トレーニングチーム用に翻訳発行した。
テントの屋根を下方に引っ張り、テントを正しく張るためのロープのこと。
ひさしの部分に縫いつけてあるか、固定して付けている。
腰綱は自在によって張り具合いを調節する。
屋根形テントでは「側綱」という。
角にあるものを「角綱(コーナーライン)」ともいう。
クッカーセットとも呼ばれる携帯用炊具セット一人用からグループで利用できるものまで多種ある。
一般的になものとしては、鍋、やかん、コンロなどがセットになっている。
ボーイスカウトエンタープライズで取り扱いの「炊飯セット(大)」はアルミ製で、外鍋(6L)、中鍋(4L)、内鍋(2L)、取手(外鍋の蓋をフライパンとして使用)、おたま、しゃもじがセットになっている。
ビーバースカウト部門で用いられる記章(記章となっているが、実は木の葉の形をしたシール)
ビーバーノートにある木の葉章課目を1細目履修する毎に、1枚の木の葉章が与えられる。木の葉章は、ビーバースカウトが自分で、ビーバーノートに張り付ける。そして、木の葉章が10枚になれば「小枝章」が一本与えられる。
木の葉章の色は全部で5色あり「せいかつ」は黄色、「けんこう」は赤、「しぜん」は緑、「しゃかい」は青、「ひょうげん」はダイダイ色である。
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1924年、コペンハーゲンにおいて、第3回ボーイスカウト国際会議が開かれ、宣言されたもの。
その冒頭の一部を紹介すると・・・
「ボーイスカウト国際会議は、ボーイスカウト運動が国家的、国際的、世界的(ユニバーサル・・・・平等無差別)の性格を持つ運動であり、その目的は身体、精神、道義において強健な青少年をもって、各国並びに全世界に寄与するものであることを宣言する。・・」
この国際会議には国際連盟事務局から新渡戸稲造博士もオブザーバーとして出席し、スカウトスピリットによる会議の模様、特に世界平和の問題について立派に使命を果たしているボーイスカウト運動を見て、感銘を深くしたと伝えられている。
ボーイスカウト日本連盟の方針及び教育規程に従い、ボーイスカウト運動の基準を維持し、その純正な発展を図る貴務を持つ指導者。
日本連盟には「日本連盟コミッショナー」「日本連盟副コミッショナー」「日本連盟国際コミッショナー」「日本連盟国際副コミッショナー」。
県連盟には「県連盟コミッショナー」「県連盟副コミッショナー」。
地区には「地区コミッショナー」「地区副コミッショナー」「団担当コミッショナー」がおかれている。
主な任務は、指導者の資質の向上を図り、その組織内の教育・指導面で組織を代表する。
隊指導者上級訓練課程(ウッドバッジ実修所)を修了し、課題研修を履修した各種コミッショナー、各種コミッショナー候補者または都道府県連盟役員およびその候補者を対象に開設され、参加者が日本連盟及び所属組織の方針とその規定とに従い、コミッショナーの責務を理解し、その任務を遂行する能力を高めることを目的とする定型訓練コース。
2泊3日の日程で開設される。
平成2年に日本連盟で初めて開設され、その後、平成3年から各県連盟で開設されるようになった。
このコースの修了者は定められた様式の「指導者訓練修了章」を着用することができる。
地区コミッショナーや県連盟副コミッショナーの資格は「コミッショナー研修所」を修了した者、あるいは県連盟が同等の資質と経験を有すると認めた者とされている。
コミッショナー基礎訓練課程(コミッショナー研修所)修了者で、現在各種コミッショナーとして活動している者、もしくはその予定者を対象に開設され、コミッショナーの任務の遂行に必要な知識と技能を高めるとともに、教育面での指導力の向上を促進する定型訓練コース。
コミッショナー実修所と異なり集合訓練形式ではなく個人で取り組む。
県連盟コミッショナーが参加者を決定し、日本連盟へ訓練開始届を提出。
日本連盟は県連盟へ訓練開始確認書を送付する。
内容はあらかじめ設定された課題を、県連盟コミッショナーと相談し、コミッショナーとしての自己の課題について研修計画を策定し、それに基づく訓練(自己研修)に取り組む。
「コミッショナー上級訓練」の課題履修認定は「県連盟コミッショナー」が行い「日本連盟コミッショナー」が、認証する。
平成25年度より実施されている「新指導者養成訓練体系」においては、集合訓練形式ではなく個人で取り組む「コミッショナー上級訓練」となった。
------------ 以下は、平成24年度以前のコミッショナー実修所に関する記述である-----------------
コミッショナー研修所を修了したすべてのコミッショナーまたはその候補者を対象に開設され、コミッショナーの役務遂行に必要な意識と技能を高めるとともに、教育面での指導力の向上を促進することを目的とする定型訓練コース。
以前の「コミッショナー特修所」は、この「コミッショナー実修所」に代わった。
このコースの修了者は定められた様式の「指導者訓練修了章」を着用することができる。
県連盟コミッショナーの資格は「コミッショナー実修所」を修了した者、あるいは県連盟が同等の資質と経験を有すると認めた者とされている。
県コミッショナーまたはその候補者を対象に開設され、スカウト運動の基準の維持とその純正な発展に寄与し得る資質の向上を図ることを目的とする定型訓練コース。
日程は3泊4日で、昭和56年から日本連盟で開設されていたが、平成3年より「コミッショナー実修所」に代わった。
「コミッショナー特修所」の俗語。