現在の「カブスカウト」の古い呼び方。
「ウルフカップ」(ウルフカブのこと)とも呼ばれた。
1925年(大正14年)、これまでボーイスカウトを「少年団員」と呼称していたが、それを幼年健児、少年健児、青年健児と呼び改めた。
幼年健児は数え年10歳の4月~13歳の3月までとしたが、地方では必ずしもこの年齢には当てはまらなかった。
【参考】 昭和初期の幼年健児入隊心得 (群馬県新町少年義勇団幼年健児隊)
一. 目 的
幼年健児隊の目的は、少年団に入団して、将来立派な青年となり、
立派な国民となって、人の為、世の為、国の為に尽くし得るような
有用の健児になろうと希望する者で、その年齢にみたない児童を
入隊させ、そして少年健児の予備知識の養成、身体、並公徳心の
向上に努むるにある。
二. 資 格
(1) 年齢 八歳より十二歳まで
(2) 義務
イ 「誓約」、「おきて」を守り、月五回以内の集会に出席し得ること。
ロ 月、三銭の団費を負担すること。
ハ 服装、用品等は各自自弁のこと。
ニ 保護者の賛同を得ること。
ベーデンパウエルが1916年に著した「ウルフ・カブス・ハンドブック」の翻訳本のタイトル。
1927年(昭和2年)に刊行された。